葬祭の費用

「父に続いて母が亡くなり、葬儀の手配をしなくてはいけなくなりました。父の時には喪主は母で、費用も母がまかないましたが、今回は長男ということで私が喪主になりました。下の兄弟たちは長男である私が葬儀費用を出すのが当然だと思っています。長男だから喪主になるというのもどうかと思いますし、まして費用全額私の負担というのも納得いきません。」

このようなとき、いったいどうしたらいいのでしょうか。

そもそもだれが喪主(葬儀主催者)になるかは、法律では規定はありません。

誰が費用を出すかについてもです。

亡くなった方が指定していたり、それぞれの家や地方で習わしがあれば、それに従えばいいのですが、それもないとすると、兄弟で話し合って決めるしかありません。

まずは、お母さんが残した遺産を使って支払うことを考えましょう。

香典を葬祭費用の支払いに充てていいことはもちろんです。

葬儀代というのはかなりの費用になります。

しかも、香典には香典返しというものがあり、全額手元には残りません。

香典や亡くなった方の預金を使ってなるべく遺族の負担を少なくし、それでも金額が不足する場合には、不足分を兄弟が等分に出し合う、というのが、いまの民法「きょうだい=均等相続」のきまりからしても、納得のいく処理になるでしょう。

どのみち、近いうちに今回の相続について家族で遺産分割の協議を行わなくてはいけません。

このとき、一人で支払った葬儀費用などを、遺産分けの時には遺産を余分に受け取って埋め合わせできるように話し合いをします。

もし、話し合いが上手くいかないときには、家庭裁判所で調停もしくは裁判にかければ、解決することができるでしょう。